【#ハンギョレ】[2020総選挙]文大統領の支持率は56%で高いが…「状況変わる可能性も」

世論調査から見た選挙情勢 
否定的な評価と20%pの格差拡大 「中道・無党派層の多い地域への影響は大きいだろう」 
民主党の支持率41%に上昇 選挙キャンプの表情は明るいが、緊張はゆるめず 
「10%p以内に追われている選挙区多い」 
統合党、23%に格差広がる 「首都圏で政府審判世論高まっている」 
経済問題を前面に出した選挙戦略に集中

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領の国政遂行支持率が急上昇を続け、与党支持率が軒並み上昇する流れがはっきりしている。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)政局を経て上昇に転じた文大統領の支持率が、残り約10日の総選挙で、どのような結果として現れるのかが注目を集めている。

 韓国ギャラップが3日に発表した4月第一週の定期世論調査で、文大統領の職務遂行への支持率(信頼水準95%、標本誤差±3.1%)は1週間前より1%上昇した56%を記録した。否定的評価は3%ポイント下落した36%と集計され、肯定的評価との格差が20%ポイントまで広がった。肯定的・否定的評価の格差は平壌南北首脳会談直後の2018年11月第1週の調査以来最も高い数値だ。肯定的評価の理由としては「COVID-19への9対処」(58%)が最も多かった。文大統領の国政支持率は1日前に発表されたリアルメーターの調査でも2週連続上昇し、肯定的評価が否定的評価を上回った。リアルメーターの発表によると、大統領の国政遂行支持率調査で肯定的評価が否定評価を2週連続で上回ったのは1年8カ月ぶりだという。

 大統領の国政支持率の上昇は、巨大両党の支持率にも影響を及ぼしている。韓国ギャラップの調査では、共に民主党への支持率は1週間前より4%上昇した41%だった。民主党の支持率が40%台を回復したのは3カ月ぶりだ。未来統合党も1%ポイント上がった23%を記録したが、両党の支持率の格差は18%ポイントまで広がった。韓国政府のCOVID-19防疫に対する肯定的な評価が、大統領の支持率はもとより与党の支持率まで引き上げている。総選挙の投票日を10日あまり残している状況で、民主党にとっては有利で、統合党にとっては不利な流れだ。

 民主党は、国政支持度と党支持率に同時上昇に鼓舞されているムードだ。党役員たちの表情も明るくなった。しかし、現場で選挙運動を行う候補者たちは緊張を緩めずにいる。首都圏のある候補は「露骨に悪口を言う人は確かに少なくなった。しかし、COVID-19政局の効果がいつまで続くか分からない。10日間で何度も状況が変わる可能性もある」と述べた。党選対委関係者も「今頃は15%まで格差を広げて、形勢を固めなければならないが、10%以内に格差が縮まった選挙区が少なくない。大統領の支持率が好調なのと現場の雰囲気は異なる」と述べた。

 世論調査の数値と実際の世論の差を強調することは、未来統合党も同じだ。汝矣島研究院のソン・ドンギュ院長は、ハンギョレとの電話インタビューで「独自の状況分析で、首都圏121の選挙区のうち、70カ所ほどで『現政権を審判すべきだ』という意見が多い。COVID-19への対応段階を超えて、民生問題への取り組みを基準に投票しようとする有権者数が増えるだろう」と見通した。統合党は残りの選挙運動期間中、「チョ・グク対反チョ・グク」など陣営対決構図を掲げ、経済審判論を前面に出す戦略を展開する予定だ。

 専門家たちは、与党が総選挙投票日まで突発的な要因だけでも無難に管理すれば上昇傾向が続くものと見ている。インサイトKのペ・ジョンチャン所長は「選挙が近づくほど支持層がより結集し、COVID-19への評価も依然として肯定的に働く可能性が高く、今の支持率の推移は総選挙まで続く公算が大きい」としながらも、「ただし、COVID-19事態と関連して知られていなかった政府のミスや側近たちの失言などがあった場合は、大きな影響を及ぼす可能性がある」と述べた。龍仁大教養学部のチェ・チャンリョル教授(政治学)も「選挙が人物構図ではなく陣営対決構図になった。首都圏の薄氷地域や中道・無党派層の多い選挙区では、大統領の支持率が投票場での選択にかなり影響を与えるだろう」と予想した。

 一方、韓国ギャラップの同じ調査で、比例代表政党への投票意向に関しては、統合党の比例衛星政党である未来韓国党が23%を記録し、民主党衛星政党であると共に市民党(21%)を上回った。正義党は11%、親文・親チョ・グク系の人物が主導する開かれた民主党は10%、国民の党が5%、民生党が2%の順だった。韓国ギャラップは「共に民主党支持層の比例代表政党選択が共に市民党(44%)と開かれた民主党(19%)、正義党(12%)に分散した結果」だと説明した。

ソ・ヨンジ、キム・ミナ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
http://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/935609.html

(雑記)
普通にムン・ジェイン、総選挙に勝ちそうです。欧米並みに失敗していれば雪崩現象だったろうけど(でも欧米でも現政権の支持率上昇中。「内輪もめしている場合じゃない」という意識が強いのでしょう)、死者数も圧倒的に少ないし韓国国民は「成功」と判断しているのでしょう。というわけで、ムン主席の「反日&土着倭寇駆逐政策」は任期一杯、更に任期の間に左派独裁を強めて次期大統領にまで引き継がれていくことでしょう。これはもう日韓断交一直線ですね。少なくとも日本国内にコロっと騙される親韓派が絶滅するまでムン主席一党には暴れて貰いたいものです。