【#BUSINESS INSIDER JAPAN】若いから「大丈夫」? アメリカでは新型コロナウイルスに感染した人の29%が20~44歳 ── 米疾病予防管理センターが警鐘

米疾病予防管理センター(CDC)によると、アメリカで新型コロナウイルスへの感染が確認された人のうち、30%近くを20~44歳の人々が占めているという。
また、この年齢層が入院した患者の20%、集中治療室(ICU)に入った患者の12%を占めていることも分かった。
高齢者の方が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のリスクが高いことは分かっているが、これらの数字は若い世代でも多くの人がウイルスに感染していることを示している。
CDCは、アメリカでは多くの患者の年齢がまだ分かっていないものの、今回の調査結果は他の国々が報告している結果に似ていると警鐘を鳴らしている。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)の最新レポートによると、新型コロナウイルスに感染しているのは高齢者だけではない ── 若い世代もウイルスに感染している。
CDCは3月16日時点で、アメリカで4226人の新型コロナウイルスへの感染を確認した。このうち2449人の年齢が分かっていて、その29%を20~44歳が占めたという。
また、この年齢層が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で入院した患者の20%、集中治療室(ICU)に入った患者の12%を占めていることも分かった。これは、若い世代でも重症化し得ることを示している。
致死率や重症化率は依然として65歳以上のアメリカ人で最も高くなっているものの、この調査結果は若い世代にもリスクがあることを示している。CDCの数字はまた、中国からの報告同様、子どもは比較的感染しにくいことを示しているものの、中国の別の最新研究では、子どもであっても感染すれば重症化し得ることが分かっている。

CDCの数字は、アメリカの実際の感染者数よりも少ない。だが、この感染症がそれぞれの年齢層にどう影響するかを調べたこの初期の研究結果は、他の国々で起きていることと一致している。大半の国が、致死率は高齢者の間で最も高いと報告している。
COVID-19がアメリカの若い世代にどう影響しているか、5つのチャートで見ていこう。
新型コロナウイルスの感染が確認された人の29%は20~44歳だ。
ただし、この調査では「20~44歳」が年齢層の取り方として最も幅が広くなっている。
ただ、感染は依然として高齢者層で最も広がっている ── これは100万人あたりの感染者数を年齢層別に見れば明らかだ。
アメリカでは、新型コロナウイルスで入院した人の5人に1人が20~44歳だ。
20~44歳がICUに入った患者の12%を占める。
ただ、この年齢層の致死率は高齢者層に比べて、大幅に低い。
なお、ロイターによると、アメリカの新型コロナウイルスの感染者数は3月22日、3万3000人を超えたという。

[原文:Nearly 30% of US coronavirus cases have been among people 20-44 years old, the CDC says ─ showing that young people are getting sick, too]